春の陽気となった1日、飯田市南信濃和田の遠山川沿いに約200本が並ぶ河津桜がほころび、地元の遠山郷観光協会が「開花宣言」を発表した。記録を取り始めた2008年以降、最も早い。協会事務局長の菅原槙一さん(44)は「新緑と桜の色が交ざる風景を楽しんでほしい」と、大勢の来訪を期待している。
この日は同市南信濃で最高気温15・7度を観測し、4月上旬並みの暖かさになった。河津桜は濃いピンク色の花が数輪ずつほころび、道行く人が足を止めて眺めていた。
協会によると、1週間から10日で見頃になる見込み。今月10日には住民有志が、近くの和田宿でカレーや五平餅などを販売する「街道縁日」を開催。17日は地元の日帰り温泉施設「かぐらの湯」で、天龍村出身のしの笛奏者森田梅泉さんのコンサートもある。