松本市安曇の乗鞍高原で「雪の壁」を楽しめる乗鞍岳春山バスが27日、運行を始める。24日は観光や行政の関係者ら約20人が試運転のバスに乗り、除雪の進み具合や倒木の有無を確認した。
試運転は、県道乗鞍岳線の乗鞍高原観光センター(標高約1500メートル)から位ケ原(くらいがはら)山荘(同2350メートル)までの約15キロの区間。5月下旬からは大雪渓肩の小屋口(同2600メートル)まで延長し、6月末まで1日5往復する。昨年は雪見客やスキー客ら6626人が利用した。
地元ののりくら観光協会によると、位ケ原山荘までの雪壁は例年並みの約5メートル。福島真会長(67)は「高原の豊かな自然と合わせ、雪の壁を多くの人に楽しんでほしい」と話している。
乗車料金は中学生以上が往復2500円(片道1450円)。小学生は半額。