松本市の花時計公園で21〜30日に開く「信州ワインサミット」を前に、同市などの飲食店関係者らでつくる実行委員会が11日、県産ワインの試飲会を市内で開いた。サミットは県産ワイン振興や地域活性化を目指し、6年目。飲食店関係者らが味や香りを確かめながら交流を深めた。
サミットでは57のワイナリーや農園が約140種類を出す。出品者数は過去最多で「県内のワイナリーほぼ全てを網羅している」(実行委)という。入場は無料で、ワイン1杯(120ミリリットル)600円程度から。60ミリリットルもある。平日が午後5〜9時、土日が午前11時〜午後9時。今年は県産ワインに詳しい人材を育てようと、飲食店関係者らを対象にワインの割引券を約千枚用意した。
試飲会には、サミットで提供される半分ほどの種類が並んだ。関係者らはワインをグラスに注いでは鼻を近づけたり口に含んだりし「香りが独特だ」などと話していた。
サミットでは同市などの飲食店11店舗のイタリア料理や韓国料理なども味わえる。実行委員長で、同市内でイタリア料理店を営む松井基さん(47)は「『大きな野外レストラン』と思って楽しんでほしい」と呼び掛けている。