前田利長墓所前で弥栄節に合わせて踊りを奉納する子どもたち=高岡市関

前田利長墓所前で弥栄節に合わせて踊りを奉納する子どもたち=高岡市関

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先人に感謝、踊り奉納 高岡御印祭

北日本新聞(2019年6月21日)

 高岡鋳物発祥の地、高岡市金屋町の礎を築いた加賀藩2代藩主・前田利長(1562~1614年)の遺徳をしのぶ御印祭(ごいんさい)の本祭が20日、同市関の前田利長墓所などで行われた。地元の子どもたちが踊りを奉納し、関係者が鋳物産業の繁栄を願った。

 御印祭は利長の命日の6月20日(旧暦5月20日)に合わせて毎年開催している。奉納踊りは歴史や文化の伝承を誓い、先人の恩に感謝しようと実施。利長墓所前では高岡市西条、川原両小学校の5、6年生の男女12人が、鋳物作業歌「弥栄節(やがえふ)」の演奏に合わせ、堂々と踊りを奉納した。

 男子は黒色の法被をまとい竹の棒を使って力強く、女子は着物姿で手拭いを振って情緒豊かに踊った。盤若なな子さん(川原6年)は「伝統のお祭りに参加できてうれしい。気持ちを込めて踊れた」と笑顔を見せた。

 金屋町公民館では神事を行い、関係者ら約80人が出席。有礒正(ありそしょう)八幡宮の上田正宙(まさひろ)宮司が祝詞を奏上した後、嶋田一成御印祭実行委員会長や勢藤北日本新聞社常務西部本社代表らが玉串をささげた。川村人志高岡商工会議所会頭らが祝辞を述べた。北日本新聞社共催。

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