蜂の酵母を使って醸造したシードルを発表する竹村暢子さん(右)と竹村剛さん

蜂の酵母を使って醸造したシードルを発表する竹村暢子さん(右)と竹村剛さん

長野県 伊那路

蜂の酵母でシードル 松川町の企業、お披露目

信濃毎日新聞(2019年7月12日)

 松川町でリンゴを使った発泡酒シードルやワインの醸造・販売を手掛ける会社「VINVIE(ヴァンヴィ)」が、蜂から抽出した酵母を使ったシードルを開発し、11日、飯田市で新商品をお披露目した。同社によると蜂の酵母は発酵過程でアルコールと乳酸ができるため、まろやかな酸味が味を引き立てる。同社は2020年に自社の醸造所開業を目指して準備中で、今後も新商品に改良を重ね主力銘柄として発信していく。

 新商品は米国で抽出された蜂の酵母2種類を使い、計約千本を委託醸造した。醸造を担当する竹村剛さん(44)によると、アシナガバチの酵母を使った商品は主に紅玉を使用し、蜂蜜のような華やかな甘さとすっきりとした酸味が特徴。マルハナバチの酵母を使った商品は、主にリンゴの品種「ピンクレディー」と合わせてリンゴの風味を強く残した。

 同社は同町の農家や醸造家4人が昨年4月に設立。商品は都内で今月開かれる試飲会「東京シードルコレクション2019」にも出品する。代表の竹村暢子さん(47)は「今から自社シードルのファンを増やし、消費者の好みも見極めながら醸造を軌道に乗せたい」と話す。

 750ミリリットル(税別2千円)と375ミリリットル(同1200円)がある。今月下旬から飯田下伊那地域の酒販店などで販売する。

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