福井県勝山市の白山平泉寺と旧勝山城下の町並み景観などの日本遺産認定を記念し、平泉寺白山神社境内のライトアップが7月17日夜、始まった。柔らかな光が拝殿やコケを照らし、幻想的な雰囲気に包まれた。
地元住民でつくる平泉寺町まちづくり推進協議会が企画。同神社の精進坂から拝殿までの約400メートルに発光ダイオード(LED)電球を使った照明と、筒形のあんどん約200個を設置した。
午後7時ごろから、一つ一つが点灯されると、闇の中に杉林が浮かび上がり、境内一面に広がるコケの緑がしっとりと輝いた。日中とはひと味違う光景を写そうと、レンズを向けるアマチュアカメラマンの姿も見られた。坂井市から訪れた男性は「夜の平泉寺は初めて。神秘的な雰囲気でいいですね」と満足げだった。
ライトアップは20日までの午後7~10時。