第61回北陸創造展(創造美術会北陸支部、北國新聞社主催)は23日、金沢21世紀美術館で始まり、出品作家の研鑽(けんさん)成果を物語る洋画や日本画、陶芸などの意欲作84点が来場者を楽しませた。
創造美術大賞を受けた福田良則さん(能美市)の陶芸「花器 木漏れ日」は、群馬の白樺(しらかば)林の風景を題材にした。今春、陶芸生活50年を迎えた福田さんが、新たな時代への意気込みを色彩に託したという。北國新聞社が設ける北華賞を受けた中本恵さん(金沢市)の陶芸「ルネサンスの調べ」は優美、繊細な模様で精進の軌跡を示した。
この日は金沢ニューグランドホテルで授賞式と懇親会が開かれた。
会期は28日までで、入場は無料となっている。