松本市奈川で栽培した雑穀を使ったビール「六穀ヴァイツェン」が初めて完成し、奈川地区の「ながわ山彩館」で26日に開かれた夏祭りで住民にお披露目された。いずれも奈川産のタカキビ、アワ、キビ、アマランサスを使用。フルーティーで爽やかな味わいが特徴で、住民らは早速、味を確かめた。
地域おこし協力隊員の岡部亮介さん(28)が、奈川地区で古くから栽培されている雑穀で特産品を作りたいとクラフトビール醸造を企画。いずれも奈川地区に住む岡部さんと奈川振興公社職員の一志(いっし)千春さん(44)が栽培した雑穀を使い、同市巾上のパブ「BACCA(バッカ)ブルーイング」に醸造を依頼した。
雑穀の栽培は初めてという岡部さんは「雑穀の選別方法などを教えてもらうなど、地域の人に支えられて収穫できた」と感謝。一志さんは「飲みやすい仕上がりになった。奈川で育てている果物などを使って違うビールを目指すのも楽しみ」と話していた。
2人が栽培した雑穀4種類に加え、大麦と小麦の麦芽を使っており、六穀ヴァイツェンと名付けた。Mサイズ600円、Lサイズ850円(ともに税込み)で、バッカブルーイングで提供する。問い合わせは同店(電話0263・30・8230)へ。