プロ野球ヤクルトが1位指名した星稜高3年の奥川恭伸(やすのぶ)投手(18)=184センチ、82キロ、右投げ右打ち=が25日、金沢市のホテル日航金沢で入団交渉し、契約金1億円プラス出来高払い5千万円、年俸1600万円(推定)で仮契約した。新人選手に提示できる最高条件で、背番号は11に決定。奥川は「安定して2桁勝利を挙げられる選手になりたい」と抱負を述べた。
球団によると、高卒新人に最高条件を提示したのは2007年ドラフト1位の佐藤由規投手以来となる。奥川は高校屈指の右腕として、星稜高の夏の甲子園準優勝の原動力となった。10月のドラフト会議では3球団から1位指名を受けた。ヤクルトは「直球、変化球、制球力ともに、すぐにプロで通用するレベル」と高く評価した。
背番号11は、過去にヤクルトでは荒木大輔投手や高津臣吾監督が現役時代に着けた。奥川は「偉大な先輩が着けた背番号にふさわしいピッチャーになれるよう努力したい」と意気込んだ。
12月2日に本契約を交わし、3日に入団発表、来年1月上旬に合同自主トレーニングに参加する。