福井県勝山市の桜の名所、九頭竜川弁天河原に4月4日、風物詩のこいのぼりがお目見えした。満開の「弁天桜」を空から眺め、春風の中を気持ち良さそうに泳いでいる。
こいのぼりの設置は市民らの寄付で1991年から続いている。今年も大小さまざまな約100匹が、九頭竜川を横断する約300メートルのワイヤに取り付けられた。5月17日まで設置される。
「弁天桜」のソメイヨシノはこの日、こいのぼりを待っていたかのように満開を迎えた。堤防1・5キロを薄ピンク色に染める約450本の桜は、春風を受けて小さく枝を揺らしていた。
通りがかりや散歩に訪れた市民らは足を止め、桜とこいのぼりの競演に見入っていた。