松川町大島で発泡酒シードルやワインを手掛ける「VinVie(ヴァンヴィ)」が自社ワイナリー(醸造所)をオープンした。南アルプスを一望できる場所で、醸造所内にはショップや有料試飲スペースも。主力は食事に合う辛口のシードル。「地元の期待に応えられるワイナリーにしたい」と意気込んでいる。
松川町は県が進める県産ワインの振興策で、宮田村などとともに「天竜川ワインバレー」を構成している。醸造所の集積が進んでおり、ワイナリーは松川町内3カ所目となる。
夫婦でリンゴ農家の竹村暢子さん(48)が社長を務める同社は2018年に設立。リンゴとワイン用ブドウの自社農場を持つが、醸造はこれまで町内の他社ワイナリーに委託していた。
製造免許取得後、醸造を始める。自社で醸造するシードルの発売は11月、ワインは来年初夏を目指す。シードル1万本、ワイン3700本ほどの生産を見込んでいる。ワイナリーは標高約720メートルに立地。竹村さんは「景色も良く静か。伊那谷の観光拠点にもしていきたい」と話す。
新型コロナウイルス感染防止のため、当面はショップのみ営業し、有料試飲は行わない。土、日、月曜日の午前10時〜午後5時。問い合わせはヴァンヴィ(電話0265・49・0801)へ。