白山市は13日までに、白山麓のスギを使った表彰状を作成した。森林環境譲与税を財源に市などが所有者に代わって手入れが行き届きにくい森林を管理する「森林経営管理制度」を活用した事業の一環で、地元木材利用の推進や普及啓発に生かす。
表彰状は、かが森林組合を通じて私有林のスギ1本を市が買い取り、県内業者に委託して約500枚を作った。縦約31センチ、横約43センチで、表には市章をあしらい、裏は紙を貼って補強している。
市はまず、11月に予定する市政功労者表彰に使用する。林業水産課の担当者は「スギの香りと、ほかにはない木目が美しい表彰状を通じて、木の良さを伝えたい」と話している。