喬木村の城山公園でのろしに火を付ける子どもたち

喬木村の城山公園でのろしに火を付ける子どもたち

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のろしリレーで300キロ 根羽→甲府 過去最多の経由地

信濃毎日新聞(2021年10月31日)

 中南信地方の自治体や有志らでつくる武田信玄狼煙(のろし)会は30日、伊那谷、塩尻市、諏訪地方、甲府市をつなぐ「武田信玄狼煙リレー」を行った。戦国武将武田信玄の生誕500年に合わせ、山梨県を含む過去最多の27市町村の66カ所を経由。約300キロの距離を約2時間20分でつないだ。

 のろしは非常時の情報伝達手段。リレーは武田領と徳川領の境だった下伊那で徳川方の異変を察知した―と信玄がいる甲府の居館に伝える設定とした。午前11時に愛知県境の根羽村杣路(そまじ)峠をスタート。当時ののろし場や山城などを経由して午後1時20分ごろ、甲府市の武田神社に到達した。

 喬木村の城山公園には約50人が集まり、午前11時13分、同村の茶臼山に立ち上る煙を確認。子どもたちがのろしに急いで火を付けると、勢いよく煙が上がった。12分後に中川村の陣馬形山に煙が上がると歓声を上げた。喬木村の浅見和希(よしき)君(10)は「のろしを見つけるのも結構難しい。昔の人はすごい」。塩尻市で参加した川尻佐千男さん(71)は「無事つなぐことができて安心した」と話した。

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