コロナ下で迎える2度目の正月に向けて6日、白山市の白山比咩神社で鏑矢(かぶらや)に来年の干支(えと)「寅(とら)」を描いた絵馬などを飾り付ける作業が行われ、舞女(まいひめ)3人が明るい新年とコロナ終息へ願いを込めた。昨季と同じく、感染対策で「分散参拝」を促すため、縁起物は22日から頒布する。
例年、三が日に約20万人が訪れる白山比咩神社は22~31日を「向春詣(こうしゅんもうで)」と称し、一足早く新春に向けて祈りをささげてもらう。新年の祈祷受け付けは31日午後11時から行い、拝殿への入場は150人に制限する。
縁起物は疫病退散の絵馬を飾った破魔矢など計9種類約1万本を用意する。
石川県内の神社は初詣客の密集を避けるため、分散参拝を求めるところが多い。金沢市の尾山神社は、拝殿内で一度におはらいを受ける参拝者を10組までとし、境内の露店は飲食関係の出店を中止する。干支のお守りや破魔矢は25日から社務所に並べる。
6日の県内は気圧の谷の影響で、雨や曇りとなった。最高気温は金沢11・0度、輪島9・4度など、平年並みか少し低かった。7日は雨となる見込み。