鏡餅を飾り付ける田邊宮司(左から2人目)=金沢市天神町1丁目の田井菅原神社

鏡餅を飾り付ける田邊宮司(左から2人目)=金沢市天神町1丁目の田井菅原神社

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高さ約1・2メートル、餅50個積み上げ 藩主献上の鏡餅を再現 金沢・田井菅原神社

北國新聞(2021年12月26日)

 金沢市天神町1丁目の田井菅原神社で25日、約200年前に加賀藩12代藩主前田斉広(なりなが)に献上された鏡餅が再現された。田邊(たなべ)良和宮司と氏子が、ろうでできた紅白の餅50個を約1・2メートルの高さに積み上げ、正月の雰囲気が広がった。

 伊勢エビや昆布、ダイダイなどで飾った「床飾り餅」と、大きな台形の紅白餅を重ねた「櫓(やぐら)飾り餅」、松の枝を立てて野菜を添えた「蓬莱(ほうらい)飾り」で構成される。

 田邊宮司によると、加賀藩の十村役(とむらやく)を務めていた田邊家が1802年、斉広が藩内で初めての正月を迎える際に献上した。展示は1月25日まで。

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