天龍村神原の国道418号沿いで、早咲きの梅「冬至梅」がほころび始めている。雲間から青空が時折のぞいた17日、白くかわいらしい花びらが空に向かって開こうとしていた。
天竜川を望む斜面に数本が植わっている。毎年2月の天龍梅花駅伝に合わせて選手を歓迎しようと、約30年前に地元住民が植えた。
気象庁によると、近隣の飯田市南信濃の今月上旬の平均気温は0・1度で、平年より1・2度低かった。冬至梅の近くに住む平松貞久さん(81)によると、今季の咲き始めは昨年末ごろ。寒さのせいか開花のペースは例年より少し遅いといい「最近は珍しく雪が積もった」。それでも「花が咲くと季節の変化に気付かされる」と春の足音を感じていた。