桃の節句を前に、加賀手まりの愛らしいひな飾り作りが、金沢市南町の「加賀てまり 毬屋(まりや)」で進んでいる。10日は前店長の小出孝子さんらが、ピンクや水色などの糸を使ったまん丸の飾りを並べ、店内が華やいだ。
ひな飾りは全て手縫いで、優しい表情の男びなと女びなのほか、郷土玩具(がんぐ)「加賀八幡起上(おきあが)り」をイメージしたものを制作している。
加賀手まりは、中の鈴が「よく鳴る(良くなる)」との語呂合わせから縁起物とされる。小出さんは「こんなご時世だからこそ、子どもが元気に育つよう願いを込めて届けたい」と話した。