福井県勝山市の平泉寺白山神社前にある農産物などの直販所「大門市」で11月23日、ホウキギでできた昔ながらのほうきを集中販売する。出荷者が育てたホウキギで手作りした品で「とても掃きやすい」とPRしている。
大門市世話人代表によると、神社地元の平泉寺区では各家庭でホウキギを育てていた。時代を経て育てる家庭が減ってきたことから伝統を絶やさないように数年前から普及活動を開始。現在は代表ら出荷者6人がホウキギを育てほうきに加工し、時折大門市で販売している。
集中販売する23日は約70~約180センチのほうきを数十本取りそろえ、500円から販売。代表は「今後もホウキギの普及に向け、大門市の出荷者やほしい人たちに苗や種を分けていきたい」と話している。
午前7時からで売り切れ次第終了。来店者にイノシシ汁の振る舞いも行う。大門市の今季の営業は27日までを予定している。