射水市新湊博物館は、同市鏡宮の同館で企画展「小杉焼に魅(み)せられて」を開き、江戸時代から明治時代にかけて作られた小杉焼75点を紹介している。松をモチーフにした緑釉(りょくゆう)と飴釉(あめゆう)の「窓貫瓢徳利(まどぬきひさごとっくり)」の2点は、初めて同時展示とした。来年2月12日まで。
窓貫瓢徳利は、緑釉が市内のコレクター、飴釉が同博物館の所有。ともに高さ約18センチでひょうたんのような形状や「窓」部分にデザインされた松が似ている。
白釉御神酒徳利(はくゆうおみきとっくり)は約200年前の作品で、初代高畑与右衛門が相馬焼(福島県)を学んだ後の初期に、小杉で作ったとされる。この他、明治30年代まで約80年続いた4代目までの作品をそろえ、小杉焼を象徴するさまざまなサイズの鴨徳利も来館者の目を引いている。