スイカの名産地、長野県松本市波田の松本ハイランド農協すいか共選所で12日、ハウス栽培のスイカの選果と出荷が始まった。今年は5月中旬以降の寒暖差で甘みが乗り、順調な仕上がりという。初日は農家3戸が計約1400玉を持ち込み、丸々としたスイカがずらりと並んだ。
形や傷の有無などを検査員が1玉ずつ確認。選果機で大きさや糖度ごとに格付けされた後、次々に箱詰めされた。同農協すいか部会長の百瀬賢成(かつしげ)さん(61)=松本市波田=は「糖度が十分でおいしく仕上がっている。みんなに味わってほしい」と胸を張った。
同農協管内の生産者は露地栽培を含め210戸で、栽培面積は約210ヘクタールに上る。ハウス栽培のスイカは7月上旬ごろまでに約4千ケース(1ケース2玉入り)を出荷する予定。露地栽培の出荷は7月上旬に始まる。今年の出荷量はハウス栽培と合わせて83万ケース、販売額は約25億円を見込む。