松本市中山の円城寺で、参道横の150平方メートルほどの斜面に広がるヒガンバナが見頃を迎えている。彼岸の入りの20日は薄曇りの空の下、柔らかな木漏れ日が真っ赤な花を鮮やかに浮かび上がらせた。
住職は常駐していないが、檀信徒らと境内の草木を手入れしている。檀信徒の市川滝夫さん(83)は「この花を見ると、だんだん冬に向かっていくんだなと感じる」。総代長の山口和男さん(66)は「花が好きな人に来てもらえたら」と期待した。見頃は昨年より1週間ほど遅く、この先1週間は楽しめそうだという。
昨年に続き写真を撮りに訪れたという安曇野市の鈴木清文さん(70)は「今年は暑くて心配だったが、無事咲いて良かった」と話し、じっくりとカメラを向けていた。
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