JR東日本、西日本は7日、3月14日に延伸開業する北陸新幹線(長野経由)長野―金沢間で、一般向け試乗会を初めて開いた。応募総数21万人余、倍率77倍の抽選を通過した参加者は一足早く、JR長野駅(長野市)とJR金沢駅(金沢市)からそれぞれ1時間余りの旅を楽しんだ。
長野駅には、青色の先端部と銅色のラインが特徴の新型車両W7系が午前10時14分、長野市赤沼の車両基地から到着。親子連れらが待ち構え、ホームに入って来る車両の様子をビデオに収めたり一緒に記念撮影をしたりしていた。
長野市石渡の無職青木正夫さん(64)は「まさか抽選に当たると思わなかったのでびっくりした。今朝は興奮して早く目が覚めてしまった」。午前10時42分、手を振るJR社員らに見送られながら、一行約700人は金沢に向けて出発した。
試乗会は8日までの2日間の日程で、計2800人が参加する。長野発と金沢発の2編成で実施し、両駅間をそれぞれ1日1往復する。
金沢駅ではこの日、金沢市の大地扶佐恵(ふさえ)さんがかつての仕事仲間3人と一緒に乗り込んだ。「新幹線を使って信州の温泉へ行くのもいいかも」と開業を楽しみにしていた。