3月14日の北陸新幹線(長野経由)金沢延伸に合わせ、長野市のJR長野駅構内にリニューアルオープンした市観光情報センターで26日、清泉女学院大(長野市)の学生による造形作品などの展示が始まった。学生たちは入り口近くの展示スペースをピンクや白を基調とした作品などで飾り、春らしさを演出した。
センターを地元の若者の創作で盛り立てようと、運営する市観光コンベンションビューローが制作を依頼。現代コミュニケーションコース2年生の有志4人が約1カ月かけてデザインを考えた。作品は季節ごとに入れ替え、1年間は同大の学生が手掛ける。
展示スペースは縦1・5メートル、横3メートル、奥行き0・4メートルほどで、ガラス板で仕切られている。背景に薄い発泡スチロールの板を張り、一面をピンク色にした。中央には枝を広げるアルミ製の白い木を配置。青いアクリル板で作った鳥2羽をつるし、枝で休んだり、羽ばたいたりする様子を表現した。同大の母体である修道会がスペイン発祥であるため、ガラス板にスペイン語で「幸運は求める者の所にやって来る」と書いた。
制作した堀内紀子さん(20)は「やっと展示できた」とほっとした様子。大島五月さん(20)は「来る人がきれいだなと感じてくれればうれしい」と話していた。