7日の全面オープンを前に長野市のJR長野駅の新駅ビル「MIDORI長野」で5日午前、報道機関向けの内覧会が開かれた。新たに営業を始める地元特産品や食料品、飲食など計67店の売り場が公開され、14日の北陸新幹線(長野経由)金沢延伸に向けて、新たな県都の玄関口は利用者の受け入れ準備が整った。
7日は、全面工事が完了した新駅ビル1階と2、3階の一部などがオープンする。昨年11月21日に一部先行オープンしており、全面開業により地下1〜地上5階建ての既存駅ビルと地上3階建ての新駅ビルに計112店がそろう=イラスト。
新駅ビル1階部分は「midoriマルシェ」と名付けられ、生鮮食料品や総菜店など20店が開業する。ドラッグストアやアクセサリー店など10店が並ぶ既存駅ビル1階部分と直結する。
JR在来線改札口に近い駅自由通路から行き来できる新駅ビル2階には、おやきや菓子、日本酒といった県内各地の特産品を扱う25店が軒を連ねる。新駅ビル3階は飲食コーナーで、そばやパスタなど飲食店7店が並ぶ。3階の一角はガラス張りになっており、市が駅ビルに沿って設けた「大びさし」を間近に望むことができる。既存駅ビル地下1階には、生活雑貨店の「無印良品」が売り場面積を拡大してリニューアルする。
運営会社のステーションビルMIDORI(長野市)の篠原俊明店長は「ようやくグランドオープンの準備が整った。新幹線延伸や善光寺御開帳と大きなイベントが続くので、しっかりとおもてなししたい」と話していた。
7日は午前10時に全館オープン。9日までの3日間、2千円(税込み)以上の買い物をした各日先着300人に記念品を贈る。