富山マラソン開催1年前イベントのコース試走で高岡大仏前を走るランナー=昨年10月、高岡市坂下町

富山マラソン開催1年前イベントのコース試走で高岡大仏前を走るランナー=昨年10月、高岡市坂下町

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名所めぐるコース設定 富山マラソンで観光振興

北日本新聞(2015年3月8日)

 ランニングブームを観光振興に生かそうと、11月1日に開かれる「富山マラソン2015」(北日本新聞社共催)など市民参加型のフルマラソン大会を開く自治体が増えている。主催者として名所をめぐるコースを設定し、街の魅力をアピール。参加者の宿泊や食事で地元経済が潤うだけでなく、観光目的で再訪してもらう狙いもあり、地域活性化への期待は大きい。

 富山マラソンは、14日に延伸開業する北陸新幹線との相乗効果を狙い、県内外から計1万2千人を募集する。高岡市の国重要伝統的建造物群保存地区・山町筋や日本海側最大級の斜張橋・新湊大橋、路面電車の走る富山市中心部などがコースに含まれる。

 沿道では高岡御車山(みくるまやま)祭など伝統文化にまつわる応援イベントを展開。ますずしやかまぼこなどをランナーに提供し、富山の食を発信するといった計画もある。

 横浜市では15日にフルマラソン大会が初めて開催される。2万5千人が参加の見込みで、海外からの出場者のために枠を500人分用意した。首都高速道路を駆け抜け、赤レンガ倉庫や中華街など主要な観光地を走るコースを予定している。

 市の担当者は「国内外の多くの人に横浜らしさを体験してもらいたい」と話す。先月の東京マラソンでは、参加者約3万5千人のうち外国人が約5千人を占めており、海外の関心は高いとみる。

 このほか、福岡県では昨年から、福岡市と糸島市を結ぶフルマラソン大会を始めた。埼玉県も11月の国際女子マラソン大会に合わせ、市民マラソンの実施を検討中だ。

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