北陸新幹線金沢開業で増加が期待される観光客をもてなそうと、福井市の朝倉氏遺跡保存協会は、地場産のショウガで作った「一乗谷ジンジャーエール」と、漆塗りの「ゆめまるお椀(わん)」を商品化した。21日から一乗谷朝倉氏遺跡内の売店で販売する。
市の「一乗谷・東郷魅力体感プロジェクト」の一環。県の補助事業「ふるさと創造プロジェクト」を活用し、この地ならではの商品として開発した。
ジンジャーエールは、ショウガの特産化を目指すJA福井市女性部「ジンジャーガールズ」と共同開発。福井市産のみのショウガを使い、加える割合を吟味しながら、さわやかな味わいに仕上げた。240ミリリットル入り。税込み250円。
椀は、うるしの里として知られ、一乗谷と山を挟んで隣り合う鯖江市河和田地区の漆器店が手掛けた。赤と黒の2種類。扱いやすいよう小ぶりにし、市の宣伝隊長も務めるキャラクターの「ゆめまる」を金色であしらった。税込み2300円。
同協会によると、北陸新幹線金沢開業以降、新幹線で金沢まで来た首都圏からの観光客が、大型バスで同遺跡を訪れるようになっている。岸田清会長は「新幹線は金沢までだが、旅の終点は福井という思いで観光客を呼び込み、新商品でもてなしたい」と話している。問い合わせは同協会=電話0776(41)2330。