千曲市森・倉科地区でアンズの花が見頃を迎えた。平地から山間部まで満開で、淡いピンクや白い花が集落に彩りを添えている。6日は天気がぐずつき気味だったものの、多くの家族連れや写真愛好家らが途切れることなく訪れ、緩やかな斜面に広がる花を楽しんだ。今週末まで楽しめそうだ。
観光客らは花に埋もれるように木々の間を散策し、「桜とは違う良さがあるね」などと話しながら、穏やかな春の雰囲気を満喫。須坂市から長女と散策に訪れた久保千春さん(35)は「毎年満開の時期が違うと聞いていましたが、ちょうどいい時に見られました」と喜んでいた。
千曲市経済部によると、地区内のあんずの里スケッチパークには、さまざまな品種の約250本が植わっている。同市や地元区、商工団体などでつくる推進委員会は19日まで、第60回あんずまつりを開催。10〜12日の午後6〜9時には、同パークでアンズの木をライトアップするほか、11、12日には千曲市などの菓子店11店の菓子が味わえるイベントなどを開く。