長野市の善光寺本堂で16日夜、ウィーンで活躍する音楽家らでつくる弦楽四重奏団による「御奉納演奏会」があった。荘厳な雰囲気の中で奏でられる軽快なウインナ・ワルツ「美しき青きドナウ」などに約300人が聞き入った。
約150畳の内陣で、バイオリンやビオラ、チェロ奏者でつくる四重奏団が「トロイメライ」や「ラデツキー行進曲」など9曲を披露。拍手に応えたアンコールで「夕焼小焼」を演奏すると、聴衆が曲に合わせて歌を口ずさんだ。長野市の公務員、三輪百合佳さん(26)は「お寺の畳に座って音楽の都の響きを聞く、普段は味わえない貴重な体験ができました」と話した。
演奏会は、県文化振興事業団が主催。オーストリアのウィーン楽友協会と長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)の姉妹提携事業の一環で、善光寺で開くのは7回目だ。