戦国大名・真田氏ゆかりの史跡や資料などを紹介する企画展「真田氏ゆかりの地上田地域に残る真田一族の足跡」は12月13日まで、上田市上田原の上田創造館2階の美術館で開いている。真田信繁(幸村)の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始を前に、地元住民らに一族の歴史を振り返るきっかけにしてもらおう―と上田地域広域連合が主催した。
上田市の上田城跡で出土した金箔(きんぱく)瓦や、県内外の史跡を撮影した写真パネルなど約80点を展示。幸村が、青木村に嫁いだ姉の村松殿を訪ねた際に使われたとされる茶釜など、一部は実物を見ることができる。期間中は、真田氏関連の旧跡などを撮影している同市の写真家、岡田光司さんの作品展も開いている。
会場を訪れた同市諏訪形の児玉愛子さん(69)は「ドラマが始まる前に、本当の歴史を知りたいと思って来た。ぜひ皆さんにも見てほしい」と話していた。
午前9時半〜午後4時半、入場無料。28日午後1時半から、地元の郷土史家が展示物と真田氏について解説するイベントがある。問い合わせは上田創造館(電話0268・23・1111)へ。