きょう5日は二十四節気の一つの啓蟄(けいちつ)。冬ごもりしていた虫が地上にはい出るころとされ、県内の公園や植物園では4日、陽気に誘われるようにミツバチやアマガエルが姿を見せた。青空の下、立山ケーブルカーの運行準備も着々と進んだ。
4月10日の立山黒部アルペンルートの部分開通に向け、立山黒部貫光が立山ケーブルカーの運行を準備している。4日は立山町千寿ケ原の立山駅(475メートル)で車両を点検。作業は今月下旬まで続く。
暖冬の影響で、立山駅の現在の積雪は昨年より1メートル以上少ない約40センチ。美女平駅(977メートル)までの1・3キロの軌道の除雪も例年は3月中旬までかかるが、ことしは2月末に完了した。この日は作業員がパンタグラフの清掃や動作の確認、ブレーキの点検などを行った。今後もチェックを続け、試験運行を経て、部分開通する。全線開通は4月16日。
昨年のアルペンルートの入り込みは99万7千人。同社は「北陸新幹線開業2年目のことしは正念場。102万人を目指したい」と話した。