4月の立山黒部アルペンルート営業再開に向け、高原バス道路(美女平―室堂、約23キロ)の除雪が進んでいる。晴天となった16日、上空のヘリコプターからは七曲(ななまがり)(標高1680メートル)の雪原にカーブが連なる路面がくっきりと見えた。
県道路公社によると、積雪量は例年より約1メートル少なく、室堂(2450メートル)が15日時点で5.9メートル、七曲が2月末時点で約3メートルだった。除雪作業も1週間近く早いペースで進み、美松(2030メートル)付近まで2車線分、鏡石(2230メートル)付近まで1車線分を終えた。立山黒部貫光によると、少雪だった2009年と14年の「雪の大谷」の壁の高さは例年より低い15メートルだったという。
立山黒部アルペンルートは4月10日に立山駅-弥陀ケ原(1930メートル)間で部分開通し、同16日に全線開通する。