駒ケ根市や上伊那郡宮田村などの第三セクター南信州ビール(駒ケ根市)が伊那谷産の規格外リンゴで造る発泡酒「アップルホップ」で、信州ゆかりの3品種「シナノスイート」「シナノゴールド」「秋映(あきばえ)」の果汁をブレンドした「りんご三兄弟」を新たに発売した。地域の農産物加工会社が果汁にし、南信州ビールが醸造。「やさしい甘さと穏やかな酸味など、深い味わいに仕上がった」とPRする。
アップルホップは生食用に流通しない規格外のリンゴを生かそうと、同社と伊那谷の農家、小池手造り農産加工所(下伊那郡喬木村)が連携して2008年に発売。リンゴ7品種から収穫の時期に合わせて1種類を原料に使い、多彩な味わいで提供してきた。
今回はそれぞれ酸味に特徴がある3品種をブレンドし、全国農業協同組合連合会(JA全農)の登録商標「りんご三兄弟」を商品名に冠した。南信州ビール製造主任の伊藤陽洸(はるひろ)さん(30)は、桃や洋梨を思わせる複雑な風味も感じられる仕上がりとし、「ビール党もワイン党も楽しんでもらえる」と話す。
アルコール度数6・5%。330ミリリットル瓶が476円(税抜)。各地のスーパーや酒店などで販売する。問い合わせは同社駒ケ岳醸造所(電話0265・85・5777)へ。