16日に全線開通する立山黒部アルペンルートで、営業開始に向けた準備作業が急ピッチで進んでいる。5日もロープウエーの点検作業や、室堂(2450メートル)周辺の除雪が行われた。
5日午前9時の室堂の気温は2度。積雪は5・5メートルで、立山黒部貫光によると、昨年より3メートル少なく、例年より2メートル少ないという。
立山ロープウエー大観峰駅(2316メートル)では客車の点検が行われ、従業員が入念にワイヤとの連結部などを調べた。上り下りする客車の背景には、富山、長野県境の赤沢岳や、氷や雪が湖面に残る黒部ダムが見えた。室堂ターミナル駐車場では、大型重機7台が何度も往復しながら、大量の雪を押し出していた。
アルペンルートは10日に立山駅-弥陀ケ原間が部分開通する。