砺波市の高波地区球根組合(山本善一組合長)は17日、同市高波の高波観光圃場(ほじょう)で第10回高波チューリップまつりを開く。1・8ヘクタールの畑に咲く24品種100万本の中には、県内で希少な「マンゴチャーム」「ゴリラ」があり、山本組合長は「一生懸命育てた珍しい品種を見てほしい」と話している。
高波チューリップまつりはとなみチューリップフェア(22日~5月5日)を前に、花の魅力を知ってもらおうと開いており、フェアのサテライト会場の一つ「チューリップファーム」にもなっている。「マンゴチャーム」は生育中に黄から桃へ色が変わり、オランダで「フラワーバルブオブザイヤー」に輝いた。「ゴリラ」は紫のフリンジ咲きの品種。ともに県花卉(かき)球根農業協同組合を通じオランダから手に入れた。
高温のため品種によっては例年より5~10日ほど早く開花しているが、12日現在、マンゴチャームは一部咲き始め、ゴリラはまだ開花していない。山本組合長は「天候次第だが、17日には最高の状態になるのではないか」と語る。
まつりは午前11時から午後2時まで。児童写生大会や球根生産者による畑の紹介があり、プリンセスチューリップや市シンボルキャラクターのチューリ君、リップちゃんらが訪れる。北日本新聞社後援。
■摘花作業楽しんで ミニツアー参加者募集
となみ野の魅力を発掘し、発信する女性グループ「KO・RA・RE(こられ)」は17日、砺波市高波地区で「春の高波まちあるきミニツアー」を行う。
高波チューリップ祭りの近くの会場でチューリップの摘花作業を体験するほか、球根農家の見学、地元食材を使った弁当を楽しむ。参加料は2千円で14日まで受け付ける。問い合わせは市観光協会、電話0763(33)7666。