豊丘村神稲の「豊丘アイリス園」のアイリスが見頃を迎えている。園主の田戸ヒデ子さん(68)によると、今年は例年より丈が高く、花も大きく見栄えが良いという。雨上がりの11日午後、滴る水滴が花の鮮やかさを際立たせていた。
田戸さんの自宅に隣接した敷地約30アールに約230種、5千株ほどのアイリスが植えられている。今は早生種が花盛りで、白や赤、紫色など色とりどりの花が咲き乱れている。同園は30年以上前に田戸さんが趣味でアイリスを植えたのが始まり。見事な庭が評判となり、2003年に開園した。
バラやクレマチス、シャクヤクなども栽培しており、例年3千人ほどが訪れるという。毎年、レイアウトを少しずつ変え、連作を避けるために株の植え替えをしている。手入れは重労働だが、こうした作業をするのが楽しいという田戸さんは「今年は立派に咲いて満足です」と笑顔で話していた。
6月初旬ごろまでの午前8時〜午後5時。入園料は200円で、中学生以下無料。村内では「豊丘しゃくやく園」のシャクヤクも開花が進み、13〜29日に開園予定だ。同300円。