飯田下伊那地方の天竜川と支流7河川で4日、アユの友釣りが解禁された。上流のダムの放水で天竜川に濁りが見られたため、多くの釣り人は支流へ。おとりのアユを付けた仕掛けを次々と投げ入れた。
飯田市松尾新井の松川では、午前5時ごろから水辺に釣り人が並んだ。水温が15度に上がった同10時ごろからアユの動きが活発になり、正午までに30匹以上釣り上げた人も。喬木村小川の会社役員原聡さん(44)は「まずまずの釣果があり、楽しめた」と話していた。
下伊那漁業協同組合(飯田市)は今年、4〜5月に体長10センチほどの稚アユ計5・6トンを放流。組合長の下島保徳さん(69)は「稚アユの育ちが良く、順調な滑り出し。梅雨明け以降、天竜川本流も澄んだ状態になるといい」と期待していた。