奈良井宿など塩尻市内の名所の写真を車体にデザインし、市をPRするトラックが完成し、21日朝、市役所前で職員ら約50人にお披露目された。市内で創業した運送業の愛品(あいひん)物流(朝日村)が、地域貢献の一環で自社トラックを使って初めて製作した。出席者は「動く広告塔」の役割に大きな期待を寄せていた。
トラックの車体に写真などを印刷するサービスをしている「カラーエナジー」(安曇野市)の中谷健太郎代表(29)が、知人の愛品物流の上条喜徳社長(49)に印刷を提案。上条社長は「地元がにぎわってほしい」との思いから塩尻市をPRするデザインを依頼した。大型プリンターを使い、車体に直接印刷した。
トラックは4トンで、印刷部分は側面が縦2・4メートル、横6メートル、後部が2・4メートル四方。左側に奈良井宿、右側に奈良井の「木曽の大橋」の写真を入れた。後部は平出遺跡とブドウ畑の写真に「ワインと遺跡の町 塩尻にいらっしゃい」などの文字を添えた。ご当地キャラクターの「玄蕃(げんば)サラ」も描いた。
このトラックは東信地方への配送を主に担当。上条社長は「2台目も検討し、県外にも走らせたい」と話した。