三井アウトレットパーク北陸小矢部(小矢部市西中野)から街中への誘客を目指し、市商工会は10月22、23の両日、アウトレットと市中心部を結ぶ昔懐かしいボンネットバスを走らせる。街中の飲食店では小矢部の新たな名物として定着を目指す「おやべミルクセーキ」を展開し、周遊につなげる。
小矢部市内には昭和時代の品のコレクターが多い。市商工会商業部会はアウトレットなどを訪れた観光客が市内を周遊する仕掛けづくりに資源として生かそうと、昭和レトロ事業を進めている。
事業の一環で、アウトレットの買い物客を街中に連れてこようと無料のバス運行を企画した。国内外のクラシックカーや名車約500台を展示する日本自動車博物館(石川県小松市)を運営する石黒産業(小矢部市本町)が協力。県内の幼稚園の送迎用に使われ、映画「ALWAYS続・三丁目の夕日」に登場したバスを走らせる。
両日はアウトレットに臨時バス停を開設。9月末までのミルクセーキ事業を特別に行い、参加店が集まる石動駅前や市役所前などを約1時間かけて回る。1日5本運行する計画で、車内ではおやべメルヘンガイドにプチ観光案内をしてもらう。商工会は「好評なら来年以降も継続を検討したい」と話している。