木曽町開田高原で地域おこしに取り組んでいる「開田森林(もり)のクラブ」は、開田高原の風景入りの絵はがきを作り、17日から地元の観光案内所など3カ所で無料で配り始めた。2014年9月の御嶽山噴火災害の影響で減っている観光客を呼び戻そうと、実際に高原を訪れた人を介して地域をアピールする狙いだ。
冠雪した御嶽山を背景に、木曽馬の里周辺の紅葉したブルーベリーや色づき始めた木々が見える秋の写真を使用。夏にやって来た人たちに、友人、知人宛のこの絵はがきを書いてもらうことで、受け取った人ともども、秋の高原を印象付けたいという。
取り組みは2年目。絵はがきは県の地域発元気づくり支援金を使って千枚印刷し、観光案内所のほか、木曽馬の里内の食堂、町営温泉施設「やまゆり荘」に置いた。その場で書いてもらった絵はがきはスタッフがまとめて投函(とうかん)するという。同クラブの稲垣康会長(52)は「それぞれが感じた開田高原の魅力を、友人などに発信してもらいたい」と話している。