土蔵造りの建物が並ぶ高岡市の山町筋を舞台にした「第18回高岡山町筋土蔵造りフェスタ」が20日始まった。歩行者天国となった通りでは、クラシックカーの展示や、プロジェクションマッピングの投影などが繰り広げられ、来場者が風情ある町並みの散策と多彩なイベントを楽しんだ。21日まで。
クラシックカーは国内外の33台を展示し、記念撮影をする人たちでにぎわった。プロジェクションマッピングは富山大芸術文化学部の辻合秀一准教授の研究室が昨年に続いて企画し、富山湾や立山連峰の映像で防火壁を彩った。
通り沿いの町家や店舗では、螺鈿(らでん)細工や菅笠(すげがさ)など伝統工芸の体験教室を開催。高岡御車山(みくるまやま)会館には、御車山を題材にした塗り絵コーナーが設けられた。
手作りの品を販売する「軒下マルシェ」も開かれ、町家の軒先や山町筋観光駐車場に12店舗が並んだ。民謡街流し、琴や琵琶の演奏会、餅つき大会などもあった。
21日はストリートダンスや音楽ライブ、大熊敏之富山大芸術文化学部教授の講演会がある。歩行者天国は午後5時~同9時、軒下マルシェは同5時~同8時に実施。高岡大仏前では同4時~同9時に「大仏むすび縁日」が開かれる。
フェスタは地元住民でつくる「土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会」(作井宗人会長)が主催、北日本新聞社共催。