伏木港クルーズ客船歓迎クラブは6日、高岡市の伏木港に寄港したクルーズ船「飛鳥II」(全長241メートル、5万142トン、定員872人)の海上見学会を初めて開いた。同クラブ会員のうち抽選で選ばれた26人が参加し、国内最大のクルーズ船を間近で眺めた。
飛鳥IIは立山黒部アルペンルートや永平寺(福井)など、北陸の名所を巡るツアー客640人を乗せ、5日に秋田港を出発し、6日に伏木港に入港した。
見学会は13人ずつの2回に分けて実施。参加者は救命胴衣を身に着け、国土交通省北陸地方整備局の港湾業務艇「なごかぜ」に乗船した。なごかぜが飛鳥IIに近づくと、参加者は「おー!」と声を上げ、カメラのシャッターを切っていた。飛鳥IIに向かって手を振ると乗組員が手を振り返し、船内は和やかな雰囲気に包まれた。
高岡市江尻のアルバイト、鳥山昌義さん(69)は「陸から眺めるより大きく見えて迫力を感じた」と興奮気味に話した。
飛鳥IIの船内見学会も行われ、伏木港クルーズ客船歓迎クラブのメンバーなど88人が参加した。