南砺市城端地域中心部を舞台にした第66回城端むぎや祭は18日、最終日を迎えた。雨のため、屋外で踊りや唄を披露する催しは軒並み中止になったが、住民らは観光客らにもてなしの心を示そうと、JR城端駅や城端伝統芸能会館じょうはな座で精いっぱい演舞した。
城端駅では、地元の栄町の住民が「ウエルカムべるもんた」と銘打った演舞を初めて披露。観光列車「べるもんた」の到着に合わせ、ホームに並んだ若手男女がしっとりと舞った。
一般の列車が高岡方面へ出発する際には「見送り演舞」を行った。乗客は踊りを写真や映像に収めるなどし、名残を惜しんでいるようだった。
栄町むぎや祭実行委員長の高倉裕幸さん(51)は「踊りを見て、来年もまた来たいと思ってもらえたらうれしい」と話していた。
街角で踊りを見せる街並み踊り、むぎや踊り競演会善徳寺会場、通りでのパレード踊りと総踊りはいずれも中止となった。