上田市中央4の柳町で9日、イタリアに親しむイベント「ロッソ真田北国街道柳町イタリアまつり」があった。今年は上田市合併10周年と日伊国交150周年で、上田もイタリアも絹織物に関わりが深いことにちなみ、市民有志らでつくる実行委員会が初めて主催。古い家並みが残る旧北国街道の通りにイタリアのデザートや雑貨の店が並び、観光客らでにぎわった。
通り沿いの岡崎酒造では、日伊協会長野(事務局・上田市)が蚕糸業を通した上田市とイタリアの交流をパネルで紹介。小県蚕業学校(現上田東高校)初代校長の三吉米熊(よねくま)(1860~1927年)が1889(明治22)年から数年間欧州に滞在して視察した、イタリアの養蚕風景の写真も展示された。近くでは赤いイタリア製高級車が展示され、市勤労者福祉センターの駐車場では、歌手らがイタリア音楽を披露した。
友人と訪れた市内の50代女性は「和とイタリアの組み合わせが面白い。イタリアに行った気分を味わえました」と話していた。
日伊協会長野はまつりで、8月24日にイタリア中部で発生した地震の被災者を支援するため義援金も募った。義援金は在日イタリア大使館の専用口座へ振り込む予定。