木曽郡木祖村観光協会は11月5日、小木曽地区にある縁結(えんむすび)神社で、進学や就職を目指す人向けの「合同祈願祭」を初めて開く。恋愛成就などで訪れる人が多い同神社を、「さまざまな縁を取り持つ神社」とアピールすることで、より多くの人たちに足を運んでもらおう―との試みだ。翌日の6日には、同村の薮原宿と塩尻市の奈良井宿で開かれる催し「皇女和宮御下向行列」で、同神社に関連する新商品もお披露目する予定だ。
村観光協会は本年度、縁結神社のPRに力を入れている。事務局を務める村地域おこし協力隊員の床次(とこなみ)あかねさん(32)は「縁結神社について、多くの人に知ってほしい」と話す。
合同祈願祭は神社境内で行い、小木曽地区にある諏訪神社の宮司による祈禱や、願い事を描いた絵馬を奉納する。進学、就職先が決まった人も、進んだ先との関係がよくなることを祈ることができるという。30分程度を予定。
同神社は駐車場が狭いため、当日はJR薮原駅や木祖村役場などから無料の送迎バスを出す。絵馬は、事前に観光協会で受け取り、願い事などを書いて前日までに協会に託すこともできる。村内在住や村出身者は無料で、それ以外は奉納の費用として500円かかる。
神社関連の新商品は、蜜蠟(みつろう)を使ったキャンドルで、自宅でキャンドル作りに取り組んでいる床次さんが開発した。「ご縁をともす灯」という意味を込めたという。6日の行列の際に、これまで村内で販売されてきたわら草履のストラップなどと一緒にブースに並べる予定だ。キャンドルは4個入りで500円。
問い合わせは村観光協会(電話0264・36・2543)へ。