木曽郡王滝村で30日、「第6回おんたけ湖ハーフマラソン」(村などの実行委員会主催)が開かれた。県内外から過去最高となる1035人が出場。好天の下、紅葉が進んできたダム湖や御嶽山を見ながら駆け抜けた。
選手たちは松原スポーツ公園をスタート。牧尾ダム近くまでを往復するハーフ、途中で折り返す10キロ、5キロの3コースがあり、男女別、年代別に26種目で競った。
ハーフで1位になった岡谷市職員の田畑幸司さん(35)は「コースはきつかったが景色がよく、寒くない良いコンディションだった」。何度も訪れ、なじみのある村といい、「(2014年の)御嶽山噴火災害のことも身近な問題だと思っている。出場できて良かった」と話した。
噴火災害で次男の祐樹さん=当時(26)=と、その婚約者の丹羽由紀さん=当時(24)=を失った愛知県一宮市の会社員所清和さん(55)は、王滝小中学校からもらったヒマワリの種をランナーたちに手渡し、最後は王滝中の生徒と一緒にゴールした。「絆を感じることができ、楽しく走れた」と話していた。