木曽郡木曽町福島の七笑酒造は29日、今季の新酒の販売を始め、旧中山道沿いにある小売店の店先に新酒の完成を告げる緑色の「酒林(さかばやし)(杉玉)」を取り付けた=写真。仕込み作業は順調で、新酒の出来も良いという。酒造りは、寒さが本格化するこれからが本番となり、来年の4月ごろまで続く予定だ。
酒林は直径70センチほどの大きさ。大杜氏(おおとうじ)の柳沢久さん(79)=新潟県上越市=が、杉の葉を使って3日間かけて作った。この日は、従業員が茶色くなった古い酒林を外して新しい物に換えた。
今季の酒造りは10月11日にスタート。杜氏の柳沢悟さん(46)=木曽郡木祖村=によると、新酒は、しぼり立てならではのぴりっとした味わいがあるという。社長の川合潤吾さん(52)は「荒々しい味わいの生原酒を楽しんでほしい」と話していた。