御嶽山噴火から3度目のスキーシーズンを迎えた木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」が9日、プレオープンした。滑走可能な約900メートルの「三笠ウイングコース」の積雪は約50センチ。ゴンドラとリフトが運転を始める午前8時45分には、乗り場にスノーボーダーやスキーヤーが列をつくり、本格オープンの10日を前に初滑りを楽しんだ。
同スキー場によると、11月中旬から人工降雪機を使って準備を進めたものの、気温の高い日が多く、苦労したという。運営する御嶽リゾートの田中秀(ひいず)社長(55)は「予定通りプレオープンを迎えることができた」と感慨深げ。2014年の御嶽山噴火で利用客は減ったものの、「行政と一体となったチームで誘客に力を入れたい」と話した。
友人と訪れた愛知県豊田市の会社員前川裕司(ひろし)さん(38)は「ここの雪は軽くて滑っていて気持ちいい。スキー場のスタッフも優しくて過ごしやすい」と話した。
同スキー場は今年で開業55周年を迎えることから、「55GOGOキャンペーン」と銘打ち、リフト券番号の末尾数字が55の人を対象にくじ引きを行う。リフト1日優待券などが当たる。
10日は、王滝観光総合事務所が豚汁200人分を振る舞う。