須坂市動物園は冬至の21日、園内に設けた「カピバラ温泉 華の湯」に約20個のユズを入れた。カピバラがのんびりとゆず湯に漬かり、来園者たちはじっと眺めたり、写真を撮ったりして親子の和やかな雰囲気を楽しんでいた。
この日の午後は、6匹が入浴。母親の「華」は浴槽に注ぐお湯に打たれながら気持ち良さそうに目をつぶっていた。長野市信更町の会社員の女性(26)は「家族で温まっている姿に癒やされた」。担当飼育員の矢嶋里歩さん(27)は「カピバラたちの姿に少しでも温かい気持ちになってもらえればいい」と話していた。
動物園によると、カピバラは南米原産で、寒さにはあまり強くない。カピバラたちに冬を乗り越えてもらうため、毎年11月上旬〜4月下旬に温泉を設けている。平日は午前11時〜11時半、土日祝日は午前11時〜11時半と午後2時〜2時半に設置している。