須坂市動物園は25日、さる年からとり年に替わるのを前に「えとの引き継ぎ式」を園内で開き、猿と鳥をイメージした衣装を着た職員が「引き継ぎ書」を受け渡した。同日までの3連休に合わせた催し「メリークリスマZOO」の一環で、多くの親子連れが見守った。
鳥役の職員、飯嶋美紀さん(47)は「幸せの青い鳥」をイメージし、青い作業着とキジの帽子を身に着けて登場。「鳥」を当て字にしたカードを準備し、新年に向けた思いを発表した。熊本地震といった災いを「鳥猿(とりさる)」と願い、全国的に広がる高病原性鳥インフルエンザウイルスから鳥類の生活を「鳥戻し(とりもどし)」、来年はこれまでを「鳥越(ちょうえつ)」した幸運に恵まれるよう期待した。
その後、参加者が割った落花生を飼育員がニホンザルに与え、さる年の1年間をねぎらった。また、園内に28種いる鳥類のうちペンギンの生態を職員が紹介。餌のアジを与え、とり年の活躍を期した。