木曽郡木曽町三岳の西野川の断崖に「白川の氷柱群」が現れた。壁のように連なったおびただしい数のつららと、雪化粧した崖や河原の石などが幻想的な景観をつくり出し、17日もカメラを向ける写真愛好家たちの姿が目立った。
氷柱群は約150メートルにわたって続き、高さは最大で20メートルほど。近くで温泉旅館を営む小坂広寿さん(78)によると、氷柱の成長は例年より10日ほど遅いという。いったんできた氷柱が暖かさでほぼ落ちたが、ここ3日ほどで一気に成長し、「良くなってきた」。今後、氷柱は太さも長さも幅も増し、色も青白くなっていき、2月初めごろが見頃という。
岐阜県美濃加茂市から写真仲間5人と訪れた加納潔さん(70)は「冬は初めて来たが、素晴らしい眺め。いい写真を撮らないと申し訳ないという気持ちになる」と話していた。
木曽町観光協会は当面、午後5時半〜9時半にライトアップしている。